紫外線による肌の老化

肌がきれいなので嬉しく笑う女性

フルオロウラシルとは抗がん剤の一種です。
DNA、つまり細胞の合成に必要な物質のひとつにウラシルがあります。
フルオロウラシルは、このウラシルと非常に似た構造を持っています。
ですから、細胞が悪性腫瘍などで傷ついてしまった際、この薬を利用すれば細胞の傷つきを修復することができる、また抗腫瘍効果が期待できると言うわけです。
主に消化器系がん治療を中心として、医療現場で使用されています。
しかしこのフルオロウラシル、最近では美容業界からも注目を浴びています。
がんの中には、強い紫外線を浴び続けることなどで発生リスクが高くなる皮膚がんがあります。
その皮膚がんが初期状態の時には、フルオロウラシルやそれが入ったクリームが治療に用いられます。
しかし、がんに至らなくとも紫外線を浴びることのダメージは、たとえばシミやしわ、あるいは肌色の黒ずみなどの色素沈着と言った、いわば肌老化と言う非常になじみある形で肌にあらわれます。
と言うことは、そうしたシミやしわと言った紫外線ダメージもまた、フルオロウラシルが含まれたクリームで回復させることができるのではないか。
それを実証するために、アメリカのミシガン大学の教授らが、紫外線による肌老化、もしくは肌組織に軽度のダメージがある21人を対象に実験を行いました。
その結果、被験者全体で肌組織は高いレベルで回復しており、小じわや大きなしわ、シミや皮膚の色素沈着なども減少していたのです。
また、フルオロウラシルの含まれたクリームを使用し続けたことで、肌内部でも、傷などを修復させる効果があるとされている成分量が増加していたと言う変化が起きていました。
つまりフルオロウラシルは、肌老化に対し、肌の内部から働きかけ、効果をもたらすことが実証されたのです。
フルオロウラシルが美容業界から注目を浴びているのもこうした理由からで、今後は、美容用品にもこの成分が利用されることが期待されています。